同性カップル家を買う

同性カップルは家を買うことができるのか?

2024年8月2日

「LGBT」「同性カップル」「同性パートナー」といった言葉や認識が世間に浸透しつつある今日この頃。

 

まだまだ理解されない部分や解決されない問題、同性パートナーにとって日常生活に隔たる障壁など少なくはないかと思います。

 

人それぞれ考え方や意見が違い、賛成意見もあれば反対意見があっても当然のこと。僕個人としては、特にこうだと意見や考えを押し付ける気も無ければ反対意見を否定する気もありません。(ただ誹謗中傷になるような意見はよくないです)

 

このブログを運営する目的のひとつとして、僕たち同性カップルが注文住宅で家を建てたという経験をもとに、同じように同性カップルで家を建てることを考えている人の参考になって背中を押してあげることができればいいなという狙いもあります。

 

もちろん、家づくりのお話は同性カップルに関わらず全ての家を建てたいと考えている人の参考になればいいなという思いで記事を書いています!

ぜひ家づくりをご検討中の方は覗いてみてください♪

 

ということで、今回は、僕たちの経験・体験を織り交ぜながら、同性カップルが家を建てるのに必要なこときっと皆さんが不安に感じているであろうことなど「同性カップルが家を買うこと」中心にお話したいと思います!

 

 

 

こんな方におすすめ

  • 同性カップルで注文住宅や建売など家の購入を考えている方
  • 同性カップルやパートナーがどうやって家を買うのか気になっている方
  • 同性カップルで家の購入を検討中だけど契約等で困っていることがある方

 

 

 

僕たちが家を買ったきっかけについてはこちらの記事をご覧ください!

同性カップルの僕たちがこだわりの平屋を建てちゃいました!

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同性カップルの契約事情

現段階では「同性パートナー」=「夫婦」とは限らない

 

冒頭でお話した通り、これだけ世間で同性カップルの認識が浸透しつつあり、テレビやネットニュースでも取り上げられることも増えてきた世間ですが、認識が広まり、法改正や制度も時代の流れに合わせるように変わりつつあります。

 

しかしながら、ご存じの方も多いと思いますが、現段階の法制度では「同性パートナー」=「夫婦」ではない、もっと言えば完全な家族の一員とは言い切れないのが現状です。

 

将来的な心配として、パートナーに万が一のことがあった時の病院の手続き、遺産の相続、保険の話や大きな契約関連の話などなど。

 

今では「任意後見契約」や「公正証書」など様々な対応方法がありますが、スムーズに対応できるようにするためにはこれらのような色々準備をしなければいけません。もちろん同性パートナーに限った話ではない部分もあると思います。

 

それは、家を買う時の契約も同じ話です。

 

男女の夫婦や婚約関係にあるパートナーであれば、住宅ローンを組む時に関係のことを特に考えず、ペアローンにするのか、夫が債務者になって組むのか割とスムーズに決めることが出来るかと思います。

 

しかし、これが同性パートナーとなるとどうでしょうか。

 

夫婦関係ではないので、「夫婦と同等の関係にありますよ」ということを証明する必要が出てきます。(全ての銀行や会社がそうとは限りません)

 

僕たちの場合ですが、住宅ローンを組む条件に「パートナーシップ宣誓書の提示」がありました。

 

幸いにも、家づくりを始める1~2年ほど前に在住の市ですでに締結済みだったので、新たに契約をする必要もありませんでした。

 

パートナーシップ宣誓制度は導入している市区町村の役所・役場で発行しています。この記事を掲載した時点ではほとんどの都道府県、市区町村で導入ですが、一部未導入の県もあるようです。事前にしっかり確認しましょう。

 

今では同性パートナーと契約をして家を建築した実績のある会社が増えてきているので、不安に思わなくて大丈夫です!が、、

 

実績もなくわからない会社や否定的な会社もあると僕は思っています。むしろ多様性な考え方である以上、否定的な会社がひとつくらいあってもおかしくないと思っています。

 

ただ、せっかくパートナーと夢のマイホームをお考えのそこのあなた、やっぱり無理かもとあきらめかけた方もいるのでは?

 

ここで諦めてしまってはもったいない! ではどうすればいいでしょうか? それは、

 

早い段階で同性カップルでも家を建てられるか、建てた実績があるか聞くこと

 

もう気になることはすぐに聞いて確認するのが一番です。これに限らずです。

 

そして、家づくりの記事にも書いていますが、家づくりは必ずしも担当の方から全て提案してくれるわけではないので、聞いたり自ら言わないと話がどんどん進んで行ってしまいます。

 

そして、家を建てるのに関係性は伝えなきゃいけないので、少なからずハウスメーカーにはカミングアウトをすることになります。

 

なかなか言いにくいし、勇気がいることですよね、、僕もそうでしたから。

 

僕たちの場合は住宅相談窓口を通したので、住宅相談窓口と工務店に関係性を伝えました(しかも両方都合で僕(ゆー)だけ行きました!)

2回も!カミングアウトをしたようなものです笑

 

でもこればかりは勇気を出すしかないんですよね、、でも言わなければマイホームなんか夢で終わってしまいます。

 

こればかりは、勇気を出して、このまま言わないで夢を諦めていいのかよーく考えて頑張って伝えてみましょう!

 

Point

・住宅ローンを組む時「夫婦と同等関係性を証明する物(=パートナーシップ宣誓書)が必要になる可能性が高いこと

・ハウスメーカーには関係性を伝えなければならない。勇気を出して伝えてみること!

・実績があるか確認して見ること

 

住宅ローン・団体信用生命保険のはなし

 

いざ、住宅メーカーと契約をして家づくりが始まればスムーズに行きますし、特段問題はありません。

次にぶつかるちょっとした壁といえば、住宅ローンを組むタイミングと団体信用生命保険の話かと思います。

 

僕たちの場合は特に大きな問題はなく、むしろ営業担当の説明が足りず、十分な内容を把握しきれないまま話が進んでおり、そしてたまたま同性カップルとしてローンを組んでも大丈夫なようになっていたのです。

 

ローンを組んだ銀行は地元の地方銀行で組みましたが、こちらも同性パートナーが組んだ実績もあり、「パートナーシップ宣誓書」があれば対応可能といった回答だったのでひと安心でした。

 

これで夫婦と同等の証明がなされたわけで、では実際どんな種類のローンを組んだのか。教えます、、!(隠す事でもないので)

 

ずばり、「連帯債務型」です! ・・・というより自動的にこれになっていました笑

 

住宅ローンの種類やメリット・デメリットについてはまた違う機会にご紹介しますが、

連帯債務型は、ペアローンとは違い、ひとつのローンをお互いがそれぞれの持ち分を決めて分け、それぞれが債務者になるタイプです。

 

・・・持ち分? それぞれが債務者?? どういうこと?と思った方。もっと噛み砕いて説明すると、、

 

ひとつの住宅ローンを2人で分けて、分けた分のローンをそれぞれが組むことです。

 

僕たちは「連帯債務型」の住宅ローンを組んでおり、それぞれが持ち分を決めて債務者になるタイプです。

僕たちの場合は50:50の半々の持ち分にしており、ローン総額の半分ずつをそれぞれが返済するというもの。

例えば、4,000万円のローンだった場合、それぞれが2,000万円ずつ返済負担をするということになります。

(この他のタイプの住宅ローンの話は別の記事にてお話します!)

 

そして団体信用生命保険ですが、まずこれ何のかというところになるかと思いますが、ローン債務者に万が一のこと(例えば指定の病気や疾患になった場合、病気や事故等で死亡した場合)にローンの返済額の一部または全部が免除になりますよという保険。

 

これは基本的にローンを組んだ銀行で強制加入になります。

 

ただ、この保険には組んだローンのタイプによって万が一のことがあった場合に支払われる金額が変わります。

 

今回僕たちが組んだ連帯債務者型に適用される団体信用生命保険の支払われる金額は、どちらかに万が一のことが起きた時に免除されるのは全額ではなく片方の分のみ。

つまり片方が亡くなったとして残された方のローンは支払いが継続して残るということです。

(団体信用生命保険に関する記事は後日載せます!)

 

こんな感じで僕たちの例をあげてみましたが、住宅ローンも団信も夫婦と同様に同性カップルだからといった問題はなく組むことも出来れば、利用することもできます。

 

同性カップルの家・土地探し事情

家を建てるには当然土地を持っていない場合は土地探しから始まりますが、これらも当然なんの問題もなく探すことも契約することもできます。

 

よく賃貸物件で部屋を借りる時、男性同士だとちょっと、、とか騒音が、、とか言った理由で断られることも少なくないのかなと思います。

 

しかし、家を買う・建てる、また土地を買うのも賃貸物件のような騒音がとか同性だからといった問題は考えられず、そのようなことで断られることは考えにくいと思います。

なので気にせず、むしろ同性だからって何が悪いのかくらいで気にしなくてもいいでしょう。

 

 

 

同性カップルの家事情について、こちらの記事にまとめたのでぜひ読んでみてください!

 

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結論、同性カップルでも問題はない

 

今回は契約面と住宅ローンや団体信用生命保険で同性カップルだと問題があるのかどうか、ざっくりですが自分たちの例をもとにお話ししてきました。

 

いかがでしょうか、夫婦とそう大差はないように思いませんでしたか?

 

僕個人としては、特に何も問題はないと思っています。ただやはり心配な部分はたくさんあると思います。

 

そんなときは自分だけで抱え込まず、住宅相談窓口やハウスメーカーに相談してみたり、同性カップルで家をすでに建てた事のある経験者さんのお話を聞いてみるのもありだと思います!

 

僕自身も最初不安でしたが、SNSやyoutubeで実際に建てた人たちを見て、困った事はDMで相談したりしていました!

 

あ、もちろん僕たちも一応経験者に入ると思うので、ご相談等あればお気軽にコメントやDMをどうぞ♪

 

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ゆー&よー

ゆー✖︎よーの8歳差同性カップル 仕事で多忙を極める中、地元工務店でこだわりの平屋を建てました🏠 そんな僕たちの家づくりのお話や役立つ情報を発信中♪ 「ゆー」が運営しています! インスタでも発信中♪

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